“https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170730/619178.htmlより引用”
ついに長年にわたるミシャ体制が終わりました。
淵田社長の
ペトロヴィッチ監督は、残留争いをした2011シーズン後に監督に就任し、低迷していたチームを攻撃的で魅力あるチームに変えてくれました。リーグでの継続した優勝争い、9年ぶりのタイトル獲得となったYBCルヴァンカップ優勝、AFCチャンピオンズリーグ4回の出場、そしてクラブ経営の安定化にも貢献してくれました。この5年半の功績には、大きな尊敬と感謝を抱いています。杉浦コーチも、ペトロヴィッチ監督をよく支え、チームに尽くしてくれました。あらためて、2人には感謝申し上げます。
しかし、今シーズン、チームは4月30日以降のリーグ12試合で3勝1分け8敗と苦しい状況が続き、ここ数試合の内容や結果を見てもはっきりとした改善の兆しが見られませんでした。リーグ優勝という、目指していたものと乖離した状況を改善するためには、苦渋の決断となりましたが、契約を解除することとなりました。
というコメントにもあるように、監督がコロコロ変わって低迷していたレッズを毎年優勝争いできるようなチームに変えてくれたのは間違いなくミシャだし、独自の戦術で魅力的なサッカーを生み出してくれたのもミシャ。そして多くの代表クラスの選手を呼べたのもミシャのおかげ。
本当に感謝している。
ただ、
チームは4月30日以降のリーグ12試合で3勝1分け8敗と苦しい状況が続き、ここ数試合の内容や結果を見てもはっきりとした改善の兆しが見られませんでした。
これがどうしても受け入れられなかった。
選手は少しずつ変わっているとはいえ、いくら素晴らしい戦術でも同じようなことを6年もやっていたら通用しなくなる。今年はそれが如実に出てしまった。そしてそうなった時の「改善力」があまりにも低かった。
昨日の札幌戦の記事にも書いたが、個人的には「いつも通りの戦術に少し変化を与えれば脅威になる」と思っている。綺麗にパスを繋げるサッカーをベースに、時々個人技で突破したりシンプルに縦に入れたりパワープレーをしたりミドルを打ったりするだけで、相手は対応しないといけないことが多くなる。プレーをシンプルにすれば前線に人数をかけなくていいので、守備に人数をかけられる。
ちょっとの変化でいいんだよ。
ただそれすらミシャにはできなかった。本当にアイディアがなかったのかどうか、もちろんミシャの考えが全て報道されているわけではないので、もしかしたら「練習したけどダメだった」のかもしれない。
そうだとしたら、もはや解任するしか改善の道はない。この監督による「改善力」は通用しないということなのだから。
繰り返し書くが、ミシャには感謝している。本当はミシャがこの苦境を自ら改善して、悲願のJ優勝を勝ち取ってほしかった。残念。
さて、今後のレッズはどうなるか。
2011年のゼリコの時と同じように堀コーチが監督になるが、かなり難しい状況での初陣となる。
まず何と言ってもダービー。勝利が義務付けられる試合。
加えて槙野の出場停止、那須・青木の負傷で守備陣の人手不足という状況。
とりあえず期間もないので今までの戦術ベースとすると思われ、そこまで新しいことはしてこないだろう。
そしてその後、新しい監督を招へいするのか。
誰が監督になろうと戦術を普通に戻そうとすると、圧倒的に守備メンバーがいないことが問題になる。まず本職がCBの選手は那須しかいない。かつSBも宇賀神ぐらいしかいない。あとは「特殊な」CBを長年やってきたメンバーなので、守備を立て直すには根本的な入れ替えが必要かもしれない。
そして今までのレギュラーメンバーは意外と高年齢化しており、30オーバーだらけ。(興梠・李・ズラタン・阿部・那須・森脇・槙野・西川)
サブには若手が多いので、新陳代謝をするのかしないのかが長期的に見て重要になってくる。(高木・矢島・長澤・田村・オナイウ・伊藤・橋岡)
恐らく監督を変えただけでV字回復することはない。もしかしたら再び残留争いをするような低迷期に入るかもしれない。
でも仕方ない。
大きくジャンプするには一度しゃがまないといけないのだから。
新たなレッズを長い目で応援したい。