神戸3連戦の2戦目。リーグではレッズの良いところを封じられて負けてしまったので、この試合で改善して乗り越えないと下手したら3連敗しそう。
西川・遠藤・柏木が代表で不在の中、サブメンバーがどこまでやれるかも注目の一戦。
スタメン
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前半
まさかの宇賀神がDFラインに!意図が予想できず、スピードのあるペドロ対策なのか、関根&宇賀神コンビで左サイドの攻撃の活性化を狙ったのかよくわからなかった。実際そこまで守備で貢献したわけでもなく、とはいえペドロにチンチンにやられたわけでもなく、ただ積極的な攻撃参加をしたわけでもなく…何とも評価のし辛い前半だった。
レッズは攻撃パターンを明らかに大きく変えてきた。とにかく安易な縦パスを出さない。前節はシャドーへの縦パスがとことん狙われてたので、今日はとことんそれを避けたっぽい。
フォーメーションも変動的で、主に那須・阿部・青木でビルドアップ、宇賀神・森脇がワイドに開きその前に関根・梅崎、シャドーの高木・武藤はあまり中でポストには入らず、サイドの裏を狙う動きがメイン、ズラタンもあまり下がらず張っている感じ。つまり、真ん中がスッカスカの円を描くような陣形になった。パターンとしては、ビルドアップの流れから宇賀神・森脇に入れて、そのまま前のWBかシャドーにあてて組み立てるパターンと、那須から一気に高木・武藤の裏を狙うパターン。前者はほとんど機能しなかったけど、後者はかなり効いていた。
1点目はその後者のパターンから。那須のロングボールにオフサイドラインギリギリで抜けた武藤が絶妙なコントロール。フリーでグラウンダーのクロスを上げ、ズラタンには合わなかったけど、逆サイドから走り込んだ高木が押し込んでゴール。ようやく高木の今季初ゴール!もっと喜びなさいよ。
ヴィッセル神戸0
浦和レッズ1高木俊幸のゴールで浦和がアウェイゴール。 pic.twitter.com/F0vdPB5N00
— サッカーマニアのブログ管理人@サカ垢 (@soccermaniablog) August 31, 2016
一方守備も前節の反省を活かしていた。とにかく「レアンドロ潰し」。レアンドロに出すパスの出してに対して青木と阿部が潰しに行く、レアンドロに入ったら那須が潰しに行って前を向かせない。DFラインを高く保って徹底的にバイタルのスペースを潰していた。そうすると意外とペドロも千真も全く活きないし、峻希やニウトンの輝きもない。神戸は前節とほぼ同じメンバーなのに、攻撃の怖さが全然無くなった。やっぱりレアンドロが起点なんだな。
完全に試合を支配しかけたけど、大谷のポカミスで同点。西川みたいにつなぎたかったんだろうけど、あれはイカン。
ルヴァン杯準々決勝1st
【ヴィッセル神戸vs浦和レッズ】前半35分
レアンドロ選手のゴールで神戸が同点!!!
というか一瞬何が起きたか分からなかった・・浦和GK大谷選手・・・やってしまった・・ pic.twitter.com/fHOEth7VVV— とも号 (@tomopanman5) August 31, 2016
レッズはそこから少しずついつもの武藤ポスト&フリックに当てる攻撃パターンも出してきたけど、真ん中のズラタン・青木と全く合わない。上述のサイド攻撃も、たまに関根が突破してチャンスは作れたけど梅崎サイドはほとんど下げてばっかりだった。いつものレッズの攻撃の早いパス回しは皆無だったな。
そんな中こっちも相手のミスで追加点。伊野波→峻希のパスを高木がカットしてドリブル。ズラタンにスルーパスを出して冷静にゴール。いやーシンプル。ラッキーだね。
ルヴァン杯準々決勝1st
【ヴィッセル神戸vs浦和レッズ】前半41分
ズラタン選手のゴールで浦和が追加点!
伊野波選手のパスを狙っていた高木選手、素晴らしい☆
アウェイゴール2点目は大きい! pic.twitter.com/NlJeJKZK1l— とも号 (@tomopanman5) August 31, 2016
というわけで、全く鮮やかさのない攻撃とガッチガチな守備の戦術を取って2-1でリード。これが相手に合わせた「勝つ為のサッカー」なのかな。まさかミシャがこんなことをできるとは思わなかった笑
後半
さすがにネルシーニョは策を打ってきた。レッズのビルドアップに対してかなり強めのプレッシャーをかけてきた。そのせいで、前半結構効いていた那須から武藤・高木の裏を狙うパスが出なくなった。今日のDFラインのビルドアップはいつもに比べて拙いので、簡単に封じられてしまった。そうなるとサイド攻撃と、いつもの真ん中からの崩しが増えていった。一度関根・高木・ズラタン・武藤でかなり連動的なくずを見せて最後ドフリーの武藤が決められないシーンがあったけど、意外にもこのメンバーでもあーゆー攻撃ができるんだね。
65分ごろに武藤→李、ズラタン→興梠という交代。完全に前半の攻撃パターンは捨てて、いつもの真ん中からの崩しにシフトチェンジ。でもさすがのこの二人。早速違いを見せて真ん中でボールを繋いで何度か決定機を作っていた。(のちにこのチャンスを決めきらないことがミシャの怒りを買うが…)
次第に神戸ペースになってきた。まず前半はほぼ完璧に封じていたレアンドロに前を向かれ始め、その結果ペドロもボールを持てるようになってきた。さすがにあのハイプレッシャーを90分続けるのは難しいし、攻撃のパターンが変わったから青木がちょっと前に出てスペースができたのも原因かな。あとレッズは縦パスを使うようになったので、やはりそこで奪われてのショートカウンターもちょっと脅威だった。とはいえ前半から潰されまくったストレスと、今日のヘボ審判のクソジャッジのおかげでイライラが貯まり、神戸はいい攻撃ができていなかったな。おまけにペドロ退場。いやー第2戦も出れないのは非常に大きいね。
その後は疲れながらもうまく時間を使って2-1のまま試合終了。
試合総括
今日はひいき目なしで高木がMOMだと思う。1ゴール1アシストと言う結果も出しているし、鮮やかでない攻撃の中でもドリブル・パスの判断は非常に良かった。あと何よりハイボールを押さえるトラップがすごい。ダイレクトで蹴るふりをしてピタッと止めるトラップが何度かあり、技術の高さを見せつけた。
カップ戦で主力がいない中どうしても戦術を変えなきゃいけない状況で、勝ち切れたのは大きい。ただ次の試合はネルシーニョも策を打ってくる。今日の戦い方をまたやったら、最初からDFラインにプレッシャーかけてくるはず。どちらの戦術が勝るか注目!