レッズとしては年間首位を、鹿島としては2nd首位を狙うための重要な一戦。
レッズは那須が出場停止なので、前節清水戦に引き続き4バック(右から森脇、阿部、槙野、宇賀神)、柏木ワンボランチの布陣。(ただ前節終了後の武藤曰く、4バックではないとのことなので、変則的なフォーメーションなのかな)
試合は最初から殴り合いの様相。
3分に不用意なスローインを奪われて金崎→カイオ→遠藤で鹿島に先制点を奪われた。これは完全に柏木から阿部へのカイオのマークの受け渡しミスだな。
その直後6分に柏木→梅﨑→武藤→宇賀神→高木という完璧な崩しで同点。宇賀神の回り込み方が最高。あの動き方だとDFはついていけないですな。
ここで試合は一気にヒートアップ。激しい対人プレーが増え、カイオVS森脇、ダヴィVS槙野&宇賀神、梅崎VS西がバチバチやりあう荒れた試合。まぁこのカードはいつもこんな感じか。
鹿島の中盤のプレスがかなり強く、レッズのミスを誘発し再三ピンチを招いた。マイボールになってもあまり出しどころがないし、出したとしても興梠を昌子が完全に抑えたのでボールの収まりどころがない。せいぜい柏木→関根のロングボールのカウンターぐらい。
後半から高木、梅崎OUT、ズラタン、青木INで3バック、ダブルボランチに変更。フォーメーション変更は恐らくボールを取られまくった中盤の人数を増やして、鹿島のハイプレスに対抗する狙い。高木は点は取ったもののハイプレスのせいでかなりミスが多かったので、フィジカル強いズラタンで体を張らせる狙いと予想。
最初はいつものレッズのようにポゼッションサッカーができるようになったけど、10分くらいしたらまた前半と同じ感じに。鹿島の驚異的な対人の強さ(特にダヴィ、金崎、小笠原、山本、昌子はヤバかった)に、いつものビルドアップすらできずロングボールを多用するようになってしまった。鹿島にシュートの雨嵐を受けたが、西川に神が降臨してことごとくセーブ。
結局曽ヶ端のプレゼントによる興梠の逆転ゴールでそのまま逃げ切り。
いやー面白いけど疲れた試合だった。内容は鹿島にボコボコにされたけど、終わってみれば勝ち点3取れたのは本当に大きいと思う。1stで優勝できたのも、こういう試合を落とさなかったのが大きかったので、年間1位に向けていい弾みになったのでは。
■レッズの選手評価
西川:神
槙野:今日みたいな試合で対人の強さを見せつけてほしかったけど、今日は負けてた。
森脇:余計な物言いばっかりだったけど、90分集中して守備できてた。
阿部:持ち前の危機察知能力がフルに発揮されてた。さすが。
宇賀神:運動量も多く、攻撃・守備に奔走してた。ちょっとファールが多かった。
柏木:出しどころはあまりなかったけど、時折見せるロングボールは効いてた。あと守備もよく頑張ってた。
武藤:よく動いて守備も頑張ったけど決定的な仕事はできなかったかな。
関根:あまり調子よくなかったかな。終盤はほぼカイオのマークだけ。
高木:あの一点はよかったけど、ハイプレスなのに判断が遅く簡単にロストすることが多かった。
興梠:ほぼ自分のプレーはできなかった。曽ヶ端のプレゼントに感謝。
青木:よく中盤を抑えてた。いぶし銀のプレー。
ズラタン:前線で体張って、興梠や高木よりは起点となれた。
李:-
■鹿島の選手評価(一部)
金崎:いつのまにか本当に強くなったな。槙野に対してハイボールの競り合いもドリブルも負けない(むしろほとんど勝ってたのでは)。昔はただのテクニックを多用するドリブラーだったのに。
昌子:いいCBになってきた。CKの時とかの迫力は岩政を彷彿とさせた。
山本:あまり目立たないけど、フィジカル強くて非常に怖い左SBだと思う。
カイオ:確かにうまいけど、この人一回必ずキープするから流れが止まっちゃうのがもったいないと思う。今日の試合だったら早い段階で土居と変えればよかったのに。