リーグ最終戦。年間優勝のためには勝利はマスト、かつ広島が湘南に負けないといけないので厳しい状況。
また啓太が今シーズンで退団ということで、啓太を出場させるためにも早めに点差をつけて勝っておきたい試合。
今日は那須・森脇・興梠・岡本が負傷の為、永田・加賀がDFラインに、前線は武藤・高木の２シャドーで李の1トップという布陣。
…いやー不安でいっぱい。
ズラタンもスロベニア代表戦数日前に帰国したばかりなのでコンディションが整わなかったのだろうな。
だがしかし！
蓋を開けてみれば開始2分で1点、9分で2点、13分で3点と立ち上がり絶好調！しかもどれも素晴らしい崩し。
1点目は関根の仕掛けが一度はじかれ、そのこぼれ球を阿部がすぐに冷静に関根に戻し、それを武藤につないでゴール。
2点目はFKのカウンターからみんなが頑張ってつないで、高木が持ち上がってスルーパス、それに走り込んだ李がつま先でコースを変えてゴール。
3点目は永田のサイドチェンジから宇賀神が李へ縦パス、それを李がヒールで槙野に流し、槙野がちょいと仕掛けながらマイナスで柏木へ、それを柏木が落ち着いてゴール。素晴らしい崩しだった。
今日は何より李が絶好調。前線でタメも作れたし、フリックで味方をフリーにしてくれたし、1ゴール2アシストしたし。間違いなく今日のMOMだった。この調子をシーズン通して出してくれると、かなり助かります。
楽勝ムードも少し漂い始め、啓太の出場も期待し始めたが、やはり守備は今日あまり機能していなかった。特に神戸の石津・森岡を捉えられず、かなり自由にさせてしまう時間が続いた。プレスには行けているんだけど、阿部も槙野も永田も取りきれない。その結果、石津に決められてしまった。（というか石津は今日キレキレだった。フィジカルめっちゃ強い。）
そして何より加賀はやはり良いパフォーマンスを出せなかった。初めてのスタメンだし、最終節・優勝争い・啓太のラストゲーム・5万2000人のサポーターというプレッシャーがのしかかり、緊張していたように見えた。
何度かボールロストした後、ビルドアップ時に積極的にもらいに行かなくなっていた。もらってもすぐ下げてしまうし、西川のロングボールに反応しないし、関根が持ってもフォロー行かないし（その結果関根に負荷がかかり、終盤関根は足がダメになった）。出番が今までなかったから仕方ないんだが、あういうプレーしかできないなら出さないでほしかったな。最初から阿部をDFラインに入れて青木ボランチでよかったのでは、と思う。（そして加賀自身の負傷により、最後の交代枠を使ってしまい、啓太の交代を無くしてしまったのは、サポーターとしては最悪だったな…）
後半は前半のような連動的な攻撃ができず、ボールがあまり収まらなくなったので、ズラタンが高木に代わって入ってまたいい流れになってきた。
そんな時に…
永田のクソみたいなミスで失点。
身体能力は高いのに、1試合通して集中できないのは相変わらず。大活躍はできなくともいい。ただ失点につながるプレーをするようなサブのDFは使う価値が無い。
これでゲームプランが崩れ、青木を入れて守備固め。そして加賀の微妙な負傷によって梅崎投入。これで啓太の出場がなくなった。
ただ結果的にここで投入した青木と梅崎の追加点、そして阿部をDFラインに入れたことで守備がぐっと安定した。最初からこれで良かったと思うわ…。
で、5-2で勝利。ただ広島が湘南にボロ勝ちしたことで、年間優勝はなくなった。個人的にはCSでの勝利はあまり価値を見いだせないので、2015年シーズンは「2位」です。残念。
試合後には鈴木啓太の退団セレモニーが行われた。その中で現役引退も発表された。
2000年に入団してから16年、レッズ一筋で本当にレッズに貢献してくれた。
攻撃的な長谷部の横で守備を安定させてくれた。
闘莉王や槙野が上がった時にDFラインにカバーに入ってくれた。
1年に1回あるかないかのミドルシュートでのゴールを決めてくれた。
アテネ五輪で落選したり、オシムジャパンで活躍してたけど病気で離脱したりと、代表にはあまり縁がなかったけど、Jリーガーとしては本当に優れた選手だった。
16年間お疲れ様でした。そして本当にありがとう！！
